低容量ピルとの上手な付き合い方

避妊だけじゃない「低容量ピル」との上手な付き合い方

「避妊ピル」と言えば、妊娠しないようにコントロールする手段として知られていますが避妊以外にもメリットがたくさんあるのをご存知でしょうか？

「生理不順」「生理痛」などに治療に効果的

月経が遅れがちの人も、放っておくと何ヶ月もこないという人も低用量ピルを服用するときっかり28日周期になるため確実に生理不順の改善につながります。

生理時の出血量が減るので、生理時の貧血に悩まされる人にも効果的であり。
PMS(月経時のイライラや気分の落ち込み)の改善にもなります。
子宮内膜症の治療でも低用量ピルが使われています。
若い世代でも増えている「子宮体ガン・卵巣ガン」のリスクが低くなるとの結果も報告されています。

生理予定日をずらすことが可能
低用量ピルを服用すると生理が28日周期になり、服用方法を変えるだけで生理予定日を遅らせることも早めることも可能です。
旅行やスポーツなど大切な予定も「生理がくるかもしれない」と心配する必要がなくなるのでプランが立てやすくなりますね。

意外なメリット「生理前ニキビ」の治療、バストアップ効果

皮膚科ではニキビの治療に低用量ピルを処方するところもあります。
「生理前に肌が荒れる」などの症状がある人は、黄体ホルモンが影響し肌の状態を悪化させている可能性があり、低用量ピルを服用することで黄体ホルモンの分泌を抑えることでニキビの改善にも効果的です。

胸が大きくなり女性らしい体つきになる
低用量ピルにはエストロゲンという卵胞ホルモン（または女性ホルモン）が配合されており、低用量ピルを服用すると妊娠しているのと同じようなホルモン状態になります。
そのために胸が大きくなったり、体毛が薄くなったりすると言われています。

ヨーロッパでは「低用量ピル」の服用は一般的です。
日本でも少しずつ一般化してきていますが、他の先進国と比べるとまだまだ普及されていないように思えます。
その理由として、「ピルは太る」「副作用が強い」などの間違った偏見があるためです。
もう１つの理由としては、避妊目的の理由では保険が適用しないという点です。
薬局によって価格が違い、月に2～3,000円程度。
さらに医師の処方箋が必要なため、診察料もかかかります。
しかし治療目的では保険適用とのこと。
日本が「ピル先進国」になる日が早く来ることを願っています。