いつかはゲラン、ついにゲラン、やはりゲランの香水は女性の憧れ
あなたは現在、どのくらい香水をお持ちですか?
その中にゲランを所有されていますか?
香水が好きな人は、自分に合う香りを求めてジプシーをする傾向にありますね。
そして徐々に香りに対して鼻が利き始め、本物志向へと移っていくものです。
ゲランの香りは付け方次第
ゲランカウンターでテイスティングさせて頂くとき、BAさんにお任せすると思ってもいない量を、盛大に吹きかけられることがありませんか?
あれはいったい、どうしてなのでしょうね。
本来、香水の香りは、その個人の汗や体臭とマッチして、初めて成立するように設計されています。
なので、大量に浴びせられては、ゲランといえど良さは分かるはずもありません。
むしろ、調香がしっかりしている分、いわゆる香害率が高くなるばかりです。
基本的にゲランは、ベースとなるラストノートがしっかりしているので、なるべく少量を点でつけることをお勧めします。
部位は、上半身ならお腹周り、胸の谷間など服で隠れる場所を選びましょう。
下半身では、膝より上をお勧めします。
よく踝にプッシュする人がいますが、手首同様、香りを周囲に撒き散らす可能性があります。
それにゲランは、体温が高い部分ほど甘やかに芳醇に香るという特性を持っているからです。
ゲラン初心者にお勧めの香り
ゲランといえば「夜間飛行」や「ミツコ」などが有名ですが、クラシカルラインに手を出すのは、ある程度の知識と覚悟が必要かと思います。
たとえば1980年代最後に作られた「サムサラ」など、成分の30%が白檀で出来ています。
そんなに大量の白檀をベースに持つ香りは、間違っても手首につけてはいけません。
香りに酔って体調さえ崩してしまうからです。
けれど、これが腰骨あたりからフンワリ香ると、得も言われぬオリエンタルな世界へと誘われます。
そこで、こうしたワザがあまり必要ない香りとしてお勧めするとしたら・・・
・「ラプティットローブノワール」ライン → ベリー系の現代風な香り
・「イディール」ライン → 白い花束を連想させるオンタイムにも使える香り
・『水の寓話』という意味を持つ「アクアアレゴリア」シリーズ → 現在6種類出ていますが、どれも軽い付け心地です
このあたりは、ゲラン初心者にも比較的手懐けやすい香調だと思います。
ただし、アクアアレゴリアシリーズを除き、パルファム、オードパルファム、オーデトワレでは、まったく違う香り立ちになるのも、ゲランの香りの特徴だとご記憶ください。